日々のこと
感じたり、考えたりしていることを綴ります。
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なぜ?なぜ?という興味
ちょっと今日はいつものブログと少し違います。

私は世の中の動きにとても興味があります。
ある事象が起きていることを知っていること以外に、その事象がなぜ起きているのかという理由と、その先はどんなことが起こるのだろうという予測することに興味があります。

個人的な興味が強いですが、会社の舵取りにも必要なことでもあります。

先日お昼のNHKニュースで私がいる業界の制度変更の“検討に入った”というのが流れました。
これを見たときに、政府や官庁側の思惑が絡んだものだとすぐに感じました。

私はそのニュースが流れるにはそれなりの意図があると思っています(あくまでも自分は!です)。
特にNHKの正午のニュースはその宝庫でよく見ます。事件や事故、スクープとも違う、朝刊にも載っていないトップニュースはその可能性がとても高いです。

今回の私の業界に関わるニュースを流した思惑、私が考えたのはざっくりと二つ。
・「私たち(政府や所管庁)の方向性はこうですよ」という方針を周知するため(混乱しないでね、準備しておいたほうがいいよという)。
・世論がどう反応し、どのような論調がでてくるのかを確かめるため。

余談ですが、ライフネット生命の岩瀬副社長さんのブログで、「官僚の世論形成術」というタイトルがあり、こんな感じというのがわかります。官僚の皆さんも本当にご苦労されていると思います

このニュースの意図を想像して、私はこうなったらこうなるであろうという未来を自分なりに予測します。
それはお客様の行動がどんなふうに変わるだろうか、そこで私たちができることはどういったことか、業界の構図、行政の組織のあり方はどう変わるだろうかとなどなど。

現在の事象の積み重ねが未来だと思いますので、こうなればこうなるという論理を積み上げていきます。
ときどき天災のようなものもありますが、それが起きても前提条件が変わるだけで、そこからまた事象が積み重ねられていきます。

そんなことを考えているとき、自分の会社の戦略を練っているとき、けっこう楽しいのです。

最近も、私の住む街にアサヒのエクストラコールドを入れた居酒屋がようやく誕生しました。そこでこのタイムラグはなぜ起こるのか、なぜ居酒屋はエクストラコールドを入れないのか、何が導入するための障壁となっているのか、ということを地元の酒屋さんにいろいろ質問したりもしました。
なぜそんなことに興味があるのか、向こうが疑問に思ってましたが・・・。

私のなかでなぜ?なぜ?という興味は尽きません。
これからもウザがられない程度(笑)にいろいろ聞いてまわりたいと思います。
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円安・インフレ・金利上昇への備え
歴史的円高といわれている。円は今もドルに対して77円台だ。
デフレだともいわれている。ものの価値が下がり続けている(紙幣の価値は↑)。
さらに国債の金利は1%の水準となっている(価格は上昇)。

しかしこの状況に対してとても強い懸念を抱いている。
近い将来、この状況が一変するのではないかという懸念だ。
すなわち円安・インフレ・金利上昇がそのうち起こるのではないかという不安だ。

その国の通貨の価値はその国の信用を現すものだ。
その信用の裏づけが揺らいできている。
先日各紙一面にも載っていたが、貿易収支が赤字化したというニュースもその一つだ。
(この赤字化は震災の影響による一時的なものとの見方もあるし、2005年時点で貿易収支の額を所得収支の額が上回っており、今回の貿易収支が赤字化しても経常収支までは赤字化していない。)しかし、WSJでも「円の40年間に及ぶ上昇局面、終結の可能性も」という記事にもあったが、http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Foreign-Currency-Markets/node_383196?mod=KW_Search_Result(会員のみ)1,000兆円を超える財政赤字、遅々として進まない財政再建、高齢化の進展と少子化による人口の減少など、円の信用を裏づけるものが少しずつ瓦解しているように思う。

その信用の裏づけの瓦解は国債にも当然影響してくる。
今はまだ国債の金利も落ち着いているが、そのうちこの金利が跳ね上がる日がくるのではないかとかなり本気で危惧している。日本国債は9割以上が国内で消化できているため、ギリシャやイタリアなどの国とは違うといわれるが、CDSの保証料ではすでに中国より高い水準となっている、さらにここ5年のチャートで見ても緩やかではあるが上昇してきている。http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=CJGB1U5%3AIND

さらに怖いことに、日本国債で運用している金融機関がとても多い。身近なところでは地元の秋田銀行のIRをみても、約9000億の有価証券残高に対して約6割が国債と地方債だ。http://www.akita-bank.co.jp/ir/ir_r/ir_index6.html
社債もいれると9割近くとなる。こうした債券の金利が上昇した場合、銀行は多額の含み損を抱えることになり、さらにそれが自己資本比率の低下へとつながる。そうなればお金の流れもかなり停滞することとなることはとても容易に想像できる。
しかもこのような事態が秋田銀行だけですむのであればまだいいが、ほとんどの地銀でも同じようなポートフォリオとなっている。すなわち連鎖しやすい状況がそろっている。

先日の記事で三菱UFJが国債の金利上昇に備えるため危機シナリオ作成もそのような事態となることを想定した流れであるし、http://www.asahi.com/business/update/0202/TKY201202010846.html
明治安田生命の窓販制限も同様だ。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120212-00000439-yom-bus_all

円安・インフレ・金利上昇に向けた駒が徐々にそろいつつあるように思う。

信用不安は恐怖の連鎖で起こることも多い。実際にこうだからこうなるという理屈で起こることは少ない。しかも一旦起こった連鎖は売りが売りを呼ぶように自己実現してしまう。
リーマンショックでも、ギリシャ危機から拡がった欧州危機でも同じだ。次に危ないのはアイルランドではないか、次はポルトガルではないか、次はスペイン、次はイタリアが危ない、ついにはフランスまで、とどんどん連鎖してしまう。

もちろん、それがいつ起こるのかはわからないし、起こらないかもしれない(そう願いたい)。

今や不確実性の時代といわれて久しい。
「大丈夫、大丈夫、そんなこと起こらない」と言われていたことがどんどん起こっている。
だからこそ、その備えだけはしておかなくてはならないと、個人としても経営者としても考えなくてならないと思っている。
グレゴリー・ザッカーマン著:「史上最大のボロ儲け」を読んで
史上最大のボロ儲け ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか史上最大のボロ儲け ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか
(2010/12/09)
グレゴリー・ザッカーマン

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リーマンショックから世界金融危機へつながるアメリカの住宅不動産バブルの崩壊に賭けて、一年間での金融史上最大のお金(会社としては一年で150億ドル。本人の2007年の収入は40億ドルとある。今のレートでも1兆2000億円弱と3000億円ほどになる)を稼いだジョン・ポールソンを中心とした人たちのお話である。

ジョン・ポールソンの名前はリーマンショック時にニュースなどで知っていたが、あらためてどんな人物であるか、そしてどのようにして巨利を得たのかを知ることができる。

400ページ以上ある読み応え十分な著書だが、実際にリーマンショックへとつながるあの時代に何が起こっていたのを知ることができ、大変勉強になった。読み物としてもとてもハラハラドキドキさせられおもしろかった。

先日ブログに書いた「市場は間違える、だからチャンスがある」が30年以上のブームバブルバーストの歴史を概括できるが、この著書はアメリカの不動産バブルにフォーカスし、どのような経緯で不動産にお金が流れ込んでいき、サブプライムローンが組成されていき、さらにCDS・CDOのような金融派生商品(デリバティブ)取引へとつながっていくか、そしてそもそもCDS・CDOとは何なのかをしっかりと把握することができる。バブル形成のメカニズムはやはり「市場は間違える~」で書かれていることと同じだ。

このなかで最も印象に残っていることは、以下の2点。
・ジョン・ポールソンをはじめとするウォール街の人たちが、投資する際にどのようなロジックの積み上げをしていくか、そしてロジックを裏付けるデータの収集をどのようにしていくかが参考になった。

過熱している市場がバブルであるというのは、はじけたあとにいわれることが一般的だ。そのため現在の状況をバブル真っ盛りですとはなかなかいえないものだ(この著書のなかでもポールソン自身も2005年当時、「何か悪いことが起こりそうな気配」だけであった)。しかもそれがはじけたとしても「こうなれば、こんな状況になるのではないか」というのも、それだけではあくまでも推測だ。これでは投資家や出資者を納得させることはできないし、自分自身もその“気配”や“予感”だけでは投資することはできない。そのためにそれらを裏付けるデータが必要となる。そのデータの収集に奔走する場面は「なるほど、なるほど」ととても勉強になった。(しかしこの著書でもバブルの証拠を見つけても、資金集めは難航している)

・今がバブルだとわかったとしても、その崩壊が“いつ起こるのか”は誰もわからない
この著書のなかにも、不動産バブルが形成されつつあると認識していた人たち、すなわち不動産バブルの崩壊に賭けていた人たちが、ポールソン以外にも多数でてくるが、「不動産価格の下落がいつまでも起きないじゃないか」と投資家から資金を引き上げられて結局手仕舞いしてしまう人や、自分のトレードでは儲けることができたが、会社としては、他の部門で被った損失で相殺されてしまった人もでてくる。
この人たちは“将来起こること”をわかっていたが、結局それが“いつ起こるか”わからないために儲けられなかった人たちだ。ポールソン自身もいずれ不動産市場が大変なことになるとは思っていたが、やはりそれが“いつそうなるか”わからないため、かなり苦境に立たされる場面がでてくる。

この“いつ起こるわからない”はいろいろなことに言えるとても重要なことだ思う。

この著書は、世界金融危機まで発展する事態となった歴史的な出来事を詳しく知ることできる資料となっている。そのおかげで今の欧州危機などもその構造がとてもよくわかるようになったし、今の日本の状況に対する不安も感じることになった。
阿部修平著:「市場は間違える、だからチャンスがある」を読んで
市場は間違える、だからチャンスがある市場は間違える、だからチャンスがある
(2009/10/15)
阿部 修平

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著者(ジョージ・ソロスとの出会いも含めた)半生と、ソロスの再帰理論を中心にバブル形成のメカニズムから今後の市場予測まで述べられている。

このなかで特に勉強になったのが、バブルが形成されるメカニズムと、ブーム→バブル→バーストへといたるプロセス、そしてバーストすることで新たなブームの芽がまかれるというところだ。

70年代の中南米危機から、メキシコ通貨危機(その後アルゼンチンへ)、アジア通貨危機(タイから東南アジア各国、そして韓国へ)、ロシア通貨危機、さらに日本のバブル、そしてITバブル、アメリカの不動産バブル(サブプライムローン)をしっかりと概括できる。
そのバブルの崩壊から形成にいたるプロセスには時代を経てもかなり共通する部分があること。さらにバブルの崩壊が次のバブルを生み出す原因となるという説明もとても参考になった。

バブルの崩壊→信用収縮が起こる→各国中央銀行が流動性を供給→過剰流動性の拡大→金融機関の信用創造の拡大(レバレッジの拡大)→新たなトレンド→トレンドを強化する投資家のバイアス→新たなバブルを形成→バブルの崩壊へ戻る

ということは現在リーマンショック以降に各国中央銀行が行った(アメリカは2回行い、日本は継続中)金融緩和で流動性が大量に供給されている。(しかしここ数ヶ月は欧州危機により、若干の信用収縮が起こっているが、)
こうしたブームバブルバーストの歴史をみれば、この著者でなくとも、それがいずれ何かのトレンドと結びついて新たなバブルへと発展するであろうことはわかる。

ちなみにこの著者は(2009年半ば頃には)それが中国と環境(グリーンニューディール)であると予測している。

昨年前半までのブラジルなどの新興国が自国通貨高に苦しんでいたのも、小麦や大豆などコモディティ価格の上昇もまさにこの大量にまかれた流動性の影響であろう。

自分のアセットのポジションをどうとるか、この本はとても参考になっている。
お金の流れと社会状況との関係について2
ここ数年私たちの身の回りで明らかに増えてきたと実感できる建物・業種の一つに介護施設があります。

これから高齢化もさらに進んで需要があるから、みんな参入しようと思うのは当然!と思われるかもしれませんが、人口統計から高齢化が進むことは介護保険制度が始まる前から分かっていました(でなければ介護保険制度自体創る必要もなかったわけですし)し、どのような施設形態となるかそのスキームができて12年経っています。

なのになぜここ数年でそれが実感できるほど一気に増えたのでしょうか。しかも社員20~30名ほどの比較的小規模な施設が特に増えました。ここがポイントですね。

これも昨日書いた不動産への融資と同様に、金融機関の融資姿勢の積極化による影響があるのだと思っています。

2010年6月に発表された日銀の「成長基盤強化を支援するための資金供給」という金融政策のなかの重点項目のうちの一つに、「医療・介護・健康事業」というのが盛り込まれて以降、さらに顕著になってきたように思います。(その根拠となるバックデータがあるわけではありません。あくまでも実感としてです。)

その記事が出たとき、これからもまだまだそういう施設ができるんだなと想像しました。

そうした政策が発表されて以降、各金融機関において介護事業セミナーのようなものが一層盛んに開かれ、融資姿勢を一気に積極化していったように感じます。
ある金融機関の方にいろいろ聞いてみると、「正直いって介護施設の開設といえば、社内審査が今一番通りやすいんです」と教えてくれました。
またある社長さんには、「安い金利を提示してきたところから借りる」といって、金融機関同士を競わせていました。
先日大きな福祉機器の展示会に参加した営業さんに人の入りを聞くと、「初日だけで去年の人数をオーバーしまして、3日で前年比5倍くらいの方に来ていただけました。手がまわりません!」とホクホク顔で答えてくれました。

参入することにとやかくいうことではありませんし、そういう状況がいつまで続くのかもわかりません。
しかしこうした状況を自分はどう活かすのか、そして今後介護業界にどういうことが起こるのかは常に考えていきたいと思います。
過去に融資がたくさん行われた時代に学ぶと、いろいろな予想ができますね。

それにしても金融政策の影響力はとても大きい。
日銀が、さらに金融機関が、水門を開けるようにお金を流し始めると、いろいろなところに建物が建って人が集まるというのを目の当たりにして、お金の流し方、流れ方で社会が変わっていくのだと、介護業界を見ていて感じています。





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